大桑城(おおがじょう)は山県市の大桑地区にあり、鷹を愛した美濃国守護・土岐氏の居城です。
土岐氏は200余年にわたり美濃を中心に権力を誇り、将軍足利尊氏や義満からも絶対の信頼を得て、初期の頃は美濃、尾張、伊勢の三ヵ国の守護に任命されたほどの人物です。
しかし、 その土岐氏によって栄えた大桑城と城下町は、斉藤道三との戦いの場となり、土岐氏は敗れ去ります。
ドラマ、「麒麟がくる」の中で、無残にも殺された鷹を見て半狂乱になった土岐氏の姿は衝撃的な1シーンでした。
その舞台となった大桑城へ。
JR岐阜駅から車で約30分ほどです。
田園風景の美しい道をしばらく走ると見えてきます。
最初の写真の左側(旗が2本ある方)にいくつかの看板やパンフレットがあり、大桑城まで2、1㎞とあったので、ほどよい距離だと思い何の疑いもなくスタート。
前回に行った山中城跡で学んだことを生かせず・・・。
出発するときには案内板や地図がないかを確かめましょう。
2、1㎞を甘くみてしまいました。
大桑城は古城山の頂上にある城。
ある意味登山なんです。
右の方にあるこの看板を見なかったのです。
楽なコースがあったんです。
暑い中の登山は・・・。熱中症にご用心!!!
こんな道がずーと続きました。
急坂ですが、木々が日陰を作ってくれるのでこの辺りまではそれほど問題なく進みました。
しかし、行けども行けども半分にもならず・・・。
下りてきた人に聞いても「まだかなりありますよ。」という返事です。
そして、
登山の服装をして下りてきた方から聞いて知りました。
道が二つあってきつい時間がかかるコースに入ってしまい一時間半ぐらいかかることを。
それでも、去年登った木曽駒ヶ岳よりはずっと楽勝のはず!
そう思って登り続けたのですが、とうとうダウン。
残り4分の1だったのですが、「無理しない方がいい。」と判断し諦めることにしました。
詳しくは後ほど・・・。
一緒に行った友人に「頂上の写真お願い~。」と託してしばらく休憩して下りることにしました。
昔の人たち、凄すぎる。
どうしてこんなところまで登って石垣を作れるの?
みなさん、忍者ですか?
武士の人たちは今よりも険しかった道を袴や草履で歩いたんですよね。
体力ありすぎですよ。
以下は、友人が撮って送ってくれた写真です。
主郭部(天守台)
ラインで「景色いいよー。」って送られてきました。
見たかった・・・。
可愛い櫓のような建物があるようです。
大桑城の年譜があります。
大桑城は、大桑の地を眼下に見下ろす古城山(標高407,5m)の山頂一帯に残っています。
主郭部部からは、現在の岐阜市をはじめ濃尾平野を一望することができます。
曲輪(くるわ)や堀切、竪堀がいくつも設けられ、敵が城内に容易に侵入できない堅固な守りを誇る山城だったようです。
続いて、斉藤道三とその長男・斉藤義龍との間で美濃国(岐阜県)の長良川にて行われた合戦、『長良川の戦い』の地に行ってきました。
長良川の鵜飼いで有名なところです。
長良川の川の中、川岸などで壮絶な戦いが繰り広げられたそうです。
今は三大清流となっている綺麗な長良川ですが、親子で戦うという悲しい歴史をもった地だったんですね。
※三大清流は高知県の「四万十川」、静岡県の「柿田川」、そして岐阜県の長良川です。
この辺りは『かわらまち』と呼ばれるところで、レトロな街並みの中にオシャレなお店などがあり散策を楽しむことができます。
松尾芭蕉も訪れたことがある長良川温泉という観光地でもあります。
JR岐阜駅、または名鉄岐阜駅からバスで20分。
住宅地の一角を占める形の道三塚。
最初、道三の遺体は嵩福寺の西南に埋葬されましたが、塚は長良川の洪水の度に流され、現在の地に移して碑が建てられたそうです。
樹齢何年?
大きな立派な木が道三の墓を見守るように立っていました。
100城を目指して始めた城巡り。
90城目にして初めてのリタイアでした。
理由は熱中症…だったと思います。以前なりかけたことがあるので症状が分かっていましたから。
気持ちが悪い、頭痛がする、立ちくらみがするなどなど。
暑い時期はしっかり対策をして行くべきでした。
歴史だけでなく「無理をしないことも大切」だということも学んだ大桑城跡への登山でした。
今回訪れた3か所はいずれも今はのんびりした美しい景色の中にあります。
かつて戦国時代には壮絶な戦いの場になったなんて考えられない。
日本にはそんな歴史がある場所がたくさんあります。
歴史に興味が出てドラマの舞台となった地に行くようになってから「こんなところに・・・。」という驚くべき大きな歴史を作った場所があることを知りました。
歴史は身近にある。
だからおもしろい。
これからも「こんなところに!!!。」をめざして日本を探険しようと思っています。
一日遅れましたが、6月21日は『本能寺の変』が起きた日です。
最後まで読んでくださってありがとうございました。