アメリカの日本庭園専門誌、
『Skiya Living Magazine : The Journal of Japanese Gardening』
(数寄屋リビングマガジン/ ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング)で、
17年連続で「庭園日本一」に選ばれています。
日本庭園の広さは、
50000坪!
館内には横山大観、竹内栖鳳、川合玉堂、など近代日本画壇の巨匠たちの作品を中心に約2000点を所蔵。
庭園の四季に合わせて展示替えを行っているそうです。
横山大観の作品は約120点を所蔵し、常時約20点を展示しています。
創設者は地元出身の実業家・ 足立全康さん。
「庭園もまた一幅の絵画である」
足立さんのこの言葉通り、足立美術館は魅力いっぱいの庭園です。
「あっちに行くと素晴らしい世界が待ってるよー。」って。
そう言っていらっしゃるように見えてしまいました・・・。
このブロンズ像は、北村西望作の『将軍の孫』
彫刻は全く分からない私ですが、『将軍の孫』とは3回目の対面となり、ちょっと興奮してしまいました。
岐阜県の三甲美術館、島原城内にある北村西望記念館で会いました。
今度は、どこで会えるかな?
青空でなかったのが残念です。
枯山水庭、苔庭、池庭、白砂青松庭・・・。
ひとつひとつの庭を説明できればいいのですが、私には無理。
説明だけでなく、その感動を言葉で表すこともできません。
すごすぎて・・・。
ほんの少しカメラの方向を変えただけで、違う景色が広がります。
写真では伝えきれない。
息をのむほどの美しい緑の世界でした。
曇り空が残念でしたが、その寂しい色合いも風情が感じられます。
ことばにならない。
ことばで表すことができない。
北島公介さんのように、
「何も言えねー!」
圧巻の世界です。
美しすぎる美しさ・・・。
一生懸命考えたんですが、情けない庭園リポでごめんなさい(ー_ー)!!
上品な(?)鯉たちが泳いでいました。
ほぼ同じ場所から撮ったものなので選んで載せようと思ったのですが、
どれも 見たときの感動が鮮やかによみがえり選べませんでした。
前に行った時は、最初、「え? ガラス越しに観るだけ? 中は歩けないの?」 なんて思ったのですが、観るだけで十分!
観るだけがいい。
ここは鑑賞すべき庭。
歩くところじゃない。
すぐに分かり、眼前に広がる風景に夢中になりました。
「庭園もまた一幅の絵画である」
本当にその通り。
最高の芸術作品です。
建物自体も風情があります。
以下4枚は、2016年の11月に行った時のものです。
写真の何倍もの綺麗な紅葉でした。
優しい青空の下の庭園の美しさは、
ただただ感動♡
再びの訪問で、残念なことが一つありました。
前に行った時には、お茶室があったのです。
この写真は確かお茶室から見た風景。
友と紅葉を愛でながら、美味しいお抹茶をいただいたお茶室。
壊されて、新しく『魯山人館』になっていました。
魯山人の作品も素晴らしいものばかりでしたが、あの思い出の素敵なお茶室がなくなっていたなんて・・・。
諸行無常だなあ。
以前テレビで、足立美術館の庭師さんのドキュメンタリーを見たことがあります。
まだお客さんが入る前の朝早くから、いつもと違うところがないかを入念にチェックするのだそうです。
もちろん毎日。
お客さんの位置から見て、裏山の木々はどうかまでチェックをし、景観を損ねる枝は伐採するのだそうです。
「そこまでするんだー。」と驚きました。
何か落ちていないか、いつもと変わらないか隅々まで点検。
双眼鏡を使い、目を皿のようにして。
そんな庭師さんたちの魂を込めた庭造り、毎日の細かい手入れ、点検によって、この美しさが維持されているんですね。
仕事にかける情熱、庭への想いには頭が下がります。
お客さんの笑顔のために、
感動を届けるために、心を込めて仕事をしていらっしゃる。
この庭を観れば分かります。
4年前に行った時は、国内のお客さん、海外からのお客さんでいっぱいでした。
今年は数えるほどの人でした。
足立美術館はじめ、日本中の、そして世界中の観光地に大勢の人が訪れる日が来るのを心から祈ります。
見えないところで、一生懸命働いていてくださる方たちのためにも・・・。
『水木しげる記念館』、『松江城』とセットで日本一の庭園と名画を鑑賞に行ってみませんか?
ずっと思い出に残る旅になると思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。