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国宝『旧開智学校校舎』明治は令和よりモダン? 

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長野県松本市にある旧開智学校校舎は、明治6年(1874)年に完成し、その後90年近く使用された小学校の校舎です。

 

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 駐車場から旧開智学校に向かうときに、目にとび込んできた真っ赤な満天星(ドウダン)ツツジ。

満天星・・・素敵な漢字ですよね。

 この大きな建物は、松本市中央図書館です。

りっぱですねー。

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この旧開智学校校舎には20代の時に訪れていて、36年経っての再会となります。

校舎の記憶はあるのですが、内部は全然覚えていない。

長いようですが、経ってしまったんですね~。

36年も・・・。

怖っ!

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 昭和36年(1961)に重要文化財に指定された校舎は、令和元年(2019)に、近代建築学校としては初めての国宝に指定されています。

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昭和40年から教育博物館として一般公開された校舎は、和風と洋風が混ざり合った擬洋風で、息をのむほどの美しさでした。

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どの角度から見ても美しい。

当時の擬洋風の特徴をよく取り込んでいます。

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 屋根の上には、東西南北の風見鶏を配した八角塔がそびえ立っています。 

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中央玄関の龍の彫刻は、日光東照宮をまねて造られたものだそうです。

開智学校の文字の横の天使の彫刻と合わせて、和洋折衷の建築という感じがしますね。 

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校舎内には、13の展示室(教場)はじめ、講堂や特別展示室(教員控所)などがあり、どの部屋も当時の資料がたくさん展示されています。 

収蔵資料数は11万点を超えるそうです。

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石炭ストーブでしょうか。

部屋に置いたら、素敵なインテリアになりますね。 

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 講堂(右側)と廊下 

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色ガラス、天井の照明周辺の装飾が細かく綺麗でした。

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細部まで気を配った完成度の高い校舎です。

旧開智学校校舎の建築費は約1万1千円。

うち7割は地元住民が出し合ったお金で、住民にとっては重い負担だったそうですが、 

 新たな時代を作ろうとした住民の熱意が伝わってきますね。 

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当時の算数の教科書。

当然手作りですね。

子どもたちと真剣に向かい合い、熱心に取り組んだ先生たちの様子が想像できます。 

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 校舎前の庭は、とても綺麗に整備されていて、白い校舎と紅葉、

後くに見える山々と青空。

まるで一枚の絵を観ているかのような美しさでした。

隣には、松本市立開智小学校があり、子どもたちが楽しそうに体育の授業に取り組んでいる姿が見られました。

その小学校もおしゃれな校舎で、写真を撮りたい気持ちと闘いました。 

子どもたちが、希望を持って生きられる未来になりますように願っています。

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駐車場の近くにある旧司祭館の2階から見た図書館。

やっぱり素敵♡

国宝があって、りっぱな図書館があって、

自然もいっぱい。

見学しているうちに温かい気持ちになっていきました。

この地に住んでいる人たちの愛が感じられました。

 

私が行った先には、同じような感情が湧いてくるところがたくさんあります。

やっぱり旅っていいですね。

日本っていいですね。

 

 

最後まで読んでくださいましてありがとうございました。