11年間乗ったプリウスとのラストラン。
楽しかった旅を思い出しながら。
18歳で免許を取ってから8台目の車としてプリウスを迎えた。
選んだ一番の理由は、燃費!
それまで乗っていた車の2倍は伸びる。
主人が乗っていた車も、ガソリンをいっぱい食べるから、
長距離の車旅をするには、やっぱり燃費のいい車でないとね。
となり、私の車としてプリウスを買った。
でも、しばらくの間は、主人が選んだプリウスを
あまり好きじゃなかった。
理由はプリウスが多すぎること。
町中、あっちにもこっちにも溢れかえっていて、
道路を走っていれば、前後左右プリウスだらけ。
交差点では、赤、白、黒のプリウスがX交差する。
旅福、あまり人と同じが好きではない。
ある意味あまのじゃく。
駐車場では、間違えてドアを開けようとしたら開かない?
内部を覗いて、あ、間違えた。
こそこそ逃げるように自分の車に走る。
ということも何度かした。
白が圧倒的に多いんだもん。
そんなスタートだったが、だんだんプリウスの良さが分かっていって、
まあ、けっこういいんじゃないかなと思い始めたとき、
小学生の男の子に、「車、何乗ってるの?」と聞かれた。
プリウスだと答えたら、「かっこい~。いいなあ。」
と言われていっそう好きになった。
単純。
プリウスはラテン語で、「~に先駆けて」という意味。
私、先駆者なんだ~といい気分にもなった。
ちょっと違う?
そうして、主人が自分の車をハイブリッドに変えるまでの6年間は、
一緒にいろんなところに行った。
主人のおばあちゃんのお墓参りを兼ねて行った
新潟→秋田→宮城の旅は、3日間で約2000㎞。
50代二人ではきつかったけれど、
思い切り長距離運転して達成感、満足感を味わった。
今では、絶対に無理な旅。
懐かしくも輝かしい思い出である。
他にも、 岩手県まで行ったり、
山陰から山陽を周ったり。
3年前に違う車に変えた後は、息子の車となり、
合計11年間は、歴代の車の中で最長記録。
ずっと我が家の大切な相棒だった。
3月の下旬、ちょうど桜が満開の季節だったので、
さよならのラストランをすることにした。
愛車とのお別れがこんなに悲しいのは初めてだった。
いなくなって10日間ほど経つが、駐車場にプリウスの姿がないのがとても寂しい。
当たり前のことだけれど、
どんなものにもどんなことにも終わりが来るんだなあ。
悪いことにも終わりがきますように。
車は家族と同じ。
いなくなって、しみじみそう思う。
11年間、いっぱい走ってくれてありがとう。
楽しい旅をありがとう。
愛と感謝を込めて・・・。
最後まで読んでくださいましてありがとうございました。