岐阜県中津川市の国道19号線沿いの「道の駅・賤母(しずも)」の敷地内にある東山魁夷の版画作品常設展示館に行ってきました。
昭和を代表する風景画家である東山魁夷から寄贈された版画作品が展示されています。
館内は撮影禁止なので、写真は建物だけになります。
展示館は、自然が豊かな地に静かに佇んでいました。
目の前の庭は小さいけれど、古き良き日本の面影を残す風景が見られました。
「それは喜びであった。
長い、厳しい冬が去って
春が訪れてくる
よろこびであった」 『風景との対話』より
東山魁夷は、神奈川県横浜市出身、兵庫県に転居。
その後も岐阜県高山市や、千葉県市川市で暮らすのですが、
なぜこの地に展示館?
聞いてみました。
ここ山口村(中津川市)で、美術学校時代のキャンプ旅行中、
激しい夕立に遭った際に温かいもてなしを受けたそうです。
その時の心のふれあいが縁となって 、
版画やリトグラフの寄贈を受け、展示館を開館したのだそうです。
旅は素晴らしい縁を紡ぎます。
今回、展示館を前にして、
「あら、小さい。」
と、あまり期待せずに入りました。
館内は、ワンフロアだけ。
ざっと見渡しても、今まで見てきたような大きな作品はありません。
すぐ見終わってしまうかと思ったのですが、
やっぱり東山魁夷です。
さすがの東山魁夷です。
独特の色遣いの幻想的な風景。
一つ一つの作品が、オーラを放ち優しさに溢れています。
あっという間に魁夷の世界に引き込まれ、
どの絵の前でも、しばらく立ち尽くしてしまいました。
今回は2021年度の第Ⅰ期展 郷愁ーふるさとの風景で6月15日まで。
約3か月ごとに作品は入れ換えされます。
とても小さな展示館ですが、
東山魁夷の世界を味わうことができる『心の旅路館』で、
素敵な『旅時間』を過ごしてみませんか?
東山魁夷は、旅福の一番好きな日本画家なのです。
洋画家は、モネ。
皆さんがお好きな画家は誰かしら。
よろしかったら教えてくださいね。
最後まで読んでくださいましてありがとうございました。