奈良市街を一望できる個室お食事処「遊花亭」にて、伊賀牛会席をいただきました。
夕食をいただく部屋に入ると、ちょうど夕日が沈むところでした。
角部屋だったので、窓は夕日側と多くの木々がある側の2面。
大きな窓からの眺望は抜群です。
そんな部屋での夕食・朝食です。
食前酒は、梅酒炭酸割り
前菜は七種盛りとなっています。
包みを取ると・・・
前菜 七種盛り
烏賊塩辛・散らし花弁百合根 桜胡麻豆腐 クコ 鯖寿司 鍵蕨(かぎわらび)
紫芋金団 穴子煮凝り 帆立貝蕗味噌 子持ち昆布 豌豆(えんどう)カステラ
どれも美味しかった~。
コロナ感染対策のために、仲居さんの出入りは最小限となっています。
着席したときは、こんなふうにセッティングされていました。
本来は、一品一品出されるはず。
こちらも同じく二品同時に。
吸い物 蛤潮
蛤 道明寺麩 花弁人参 木の芽
焚合せ 桜海老真薯
筍 結びぜんまい 南瓜 蕗 桜麩 桜葉餡
どちらも、お出汁がきいて絶品。
一番お値打ちのコースは、このお酒がついているコースでした。
日本酒が好きなのは私だけなのですが、お値打ちなら選びますよね。
でも、他の3人も何とか2種類は飲めました。
「超辛口は無理だよね。」と開けずにいたら、後から「お部屋でどうぞ。」と持ってきてくださいました。
で、飲んだかですって?
きっと無理~。と思って開けずにおきました。
ごめんなさい。 せっかくのご厚意を・・・。
造り 三種盛り
鯛 鮪 かんぱち
新鮮で美味。
焼物 伊賀牛石焼き
伊賀牛 南瓜 エリンギ 万願寺
伊賀牛ってこんなに美味しいんだ~。
食べる機会がなかったので知りませんでした。
合肴 伊賀牛すき焼き
伊賀牛 三つ葉 白葱 舞茸 榎 笹がき牛蒡 焼き豆腐 卵
肉は柔らかく、他の食材は味が染みて、とってもうんまいよ。
酢の物 鰹サラダ仕立て
鰹 フライドガーリック 玉葱 貝割れ ミニトマト レモン
焼肉やすき焼きの後、お腹いっぱいのはずなのに、
さっぱり酢の物はスイスイ食べられました。
御飯 奈良県ヒノ光ヒカリ
止椀 赤出汁
漬物
みぶな 柚子大根 奈良漬け 蓮根の芽
水菓子 季節の果物
ナタデココ 苺 オレンジ
甘未 葛わらび餅 きな粉
〈 朝食〉
御飯とみそ汁以外、 全品がセットされていました。
アップルジュース
小鉢 野菜サラダ 湯豆腐 出汁巻き玉子 昆布巻きなど
小鉢は、味噌椎茸 ちりめん山椒 蕗の薹
焼物はかます干物
夕食・朝食ともに、大変静かな個室でゆっくりといただきました。
この日、この時間に何組のお客さんがお食事をされたのか分かりませんが、
誰一人すれ違わず、客室に戻りました。
この夕食、朝食合わせて、いったいいくつの食材があったんでしょう?
四季折々の地産の素材を活かしたお料理の数々は、口やおなかの中はもちろん、心も満たされた食事時間となりました。
欲を言えば、器がちょっと残念だったかな?
お料理はやっぱり器とセット。
この器素敵~というものが欲しかったなあと思います。
〈お宿の感想〉
ロビーはじめ、客室、お食事処など館内は、どこも落ち着いた雰囲気があって、
ゆったりのんびりと過ごせました。
奈良市街まですぐという場所にいるとは思えないような静かさ。
もっと田舎にいるような気がしました。
日頃の喧騒を忘れて一晩籠りたいという方にはぴったり。
次の日の奈良観光のエネルギーが蓄えられます。
スタッフさんと接することはほとんどなく、寂しい気がしましたが、
決して冷たいという感じはありませんでした。
このコロナ禍の中では仕方ありませんね。
さりげなくお客さんを気遣ってくださっていることが分かる
お宿でありました。
最後まで読んでくださいましてありがとうございました。