ぽつんと一つ、ちょっと寂し気に佇む反射炉。
反射炉が現存するのは、静岡県の韮山と萩の2か所だけ。とても貴重な遺跡です。
萩市から島根県に走る国道191号沿いにあります。
道路沿いにセブンイレブン。
その裏にある駐車場。
突然現われた萩反射炉の表示に、びっくり(;゚Д゚)。
世界遺産がここにあるの?
反射炉とは、大砲鋳造のために造られた金属溶解炉。
階段をトントントーン。
(本当は、えっちらおっちら)
少しだから大したことないですよ。
マングロープ?
ちゃうね。ここは山口県。
お、見えてきました。
山をバック、木々に囲まれた中、
世界遺産は建っていいました。
渋いお姿ですなあ。
萩藩が、海防強化の一環として試作的に築いた反射炉は、実際には稼働されませんでした。
炉は玄武岩とレンガを使用し、基底は長方形で上部が狭くなり、2本の煙突に分かれています。
高さは10、5m。
ぐるりと回って、違う角度から撮りましょう。
こちらからだと、1本に見えますね。
後方斜めからだと、上の部分が分かれているのが分かります。
すぐそばを山陰本線が通ります。
普通列車の一両編成の列車。
反射炉と一緒に撮りたかったけれど、なかなか通らず。
ここは、えっさん、PONYさん、totsuspoさんにお任せいたしましょう。
〈世界遺産をどう見るか〉
案内所にいらした方に、韮山の反射炉にも行った話をすると、
「この反射炉はどう思いますか?」と聞かれた。
うーーーん。
どう返事しようか。
迷っていたら、答える前に違う話題となり、答えずに終わってしまった。
きっと、「これが世界遺産?」と思う人もいるだろう。
そんな規模の反射炉だった。
韮山の反射炉に行ったときに、
反射炉がどういうものか、
どんなふうに造られたのかを少しだけではあるが、知識を得た。
なので、萩の反射炉を目の前にして、感動を覚え、「世界遺産だ~。」と思った。
何年も前に、「石見銀山」と「富岡製紙場」を見学に行った。
世界遺産になったから、というミーハー的な理由で。
歴史には全然興味がない頃である。
石見銀山は、薄暗くなった中、自転車で暴走。
慌ただしく回っただけ。
富岡製糸場は、世界遺産になった直後で、
駐車場は高いし、どこを見ても人だらけ。
立ち入り禁止が多く、がっかりの連続だった。
どちらも「どこが世界遺産じゃい。」と思ってしまったのである。
(ごめんなさい)
今回、二つの反射炉を見て、分かったことがある。←遅いな。
世界遺産は、
どんな状況で見るか、
どんな知識を持って見るか。
それが大切。
当たり前のことだろうけれど。
すると、「ああ、世界遺産だなあ。」と感動する。
いつかまた、石見銀山と富岡製糸場を訪れてみたいと思う。
きっと以前とは違う感想を持てるだろう。
萩の感動旅は続きます。
ずずさんから、
「萩の反射炉をどう思ったかという質問になんて答えるつもりだったの?」というコメントをいただきました。
なので、付け加えます。
「藩を守るために、多くの人たちの知恵、思い、労働が詰まったものだと思うと感慨深い。
150年以上もの間風雨にさらされながら、これだけの姿を残しているのも、世界遺産に値するものだと思う。」
(上の部分が崩れているのは、地震によるものだそうです。)
その場で、すぐには言葉に表せられなかったけどね。
最後まで読んでくださいましてありがとうございました。