モン・サン・ミッシェルは、サン・マロ湾に浮かぶ小島。
「聖ミカエルの山」という意味。大天使ミカエルがオベール司教の夢に現れ、「かの
岩山に聖堂を建てよ。」と告げたのが始まりだそうです。
時間帯によって変わる修道院は、島全体とともに美しい綺麗な景色を見せてくれまし
た。
モン・サン・ミッシェル地区のホテルに宿泊したので、ライトアップされた美しい姿 も
見られました。
この日は三日月。闇夜に浮かび上がるモン・サン・ミッシェルと満天の星とのコラボは
素晴らしいものだったそうです。疲れてホテルで休んでたのをすごーく後悔しました。
明日見えるからいいやと思ったおバカな私・・・。
二度と訪れないであろう地のその時しか見られない光景を見逃がすなんて。
満天の星、見たかったー。後悔の夜でした(ーー゛)
※満天の星、日本でもあちこちで見られますが、和歌山県にあるホテル「熊野倶楽部」
での星空も見事です。
翌日、いよいよモン・サン・ミッシェルへ。
修道院がそびえる島が海に浮かぶさまは、見るものを崇高な世界へと引き込みます。
遠くからでも威厳を放つ姿に圧倒されました。
満ち潮だとまさに海に浮かんでいるかのようです。
シャトルバスを降り歩き出した時には晴れ間が見えてきました。
しかし、かなりの強風と寒さ。スマホが風にもっていかれそうでした。
体を丸くしながら足早に入り口に向かいました。
満潮時には入り口まで水が上がってくるそうです。
大きさは約9700平方メートル。岩山と建物が合体している。そんな印象の姿でした。
とにかく圧巻!!!
大通り門を入り、王の塔、王の門などを通り、修道院の入り口に向かいます。
目に入る建物全てが歴史を感じさせてくれます。
修道院は8世紀に建設され、増改築が繰り返されたそうです。
石畳の参道には素敵なお土産屋さんが並んでいます。
朝早かったので少ししか開いていませんでした。
ホテルで朝食をとってなかったら、食べたかったなあ。
フランスはどこもパンがおいしい。
「王の門」
扉を鎖で吊った跳ね橋スタイルで、敵の侵入を防ぎます。
坂道や階段を上って建物内部に入っていきます。
この後もたくさん歩きます。体力がいります。
階段も壁もかなりの厚みがある石でできています。
要塞や牢獄として使われてきたことが分かります。
修道院付属の教会。心洗われる静ひつな空間。
11~12世紀に完成した教会は、何度か崩壊し修復されたそう。
モノトーンのステンドグラスが厳かな雰囲気です。
どこを見ても驚きの空間が広がっていました。
もう何て表現していいのか分かなくなります。
ただただ見渡すのみ。心が無になっていきそうでした。
修道院尖塔の頂に輝く大天使ミカエル。
着いたときは満ち潮だったのが、建物内にいる間に引き潮となり大きく景色が変わって
いました。
遥かなる海原が草原に・・・。草ではなかった。
砂地? 近くに行ってないのではっきりしません。
「ガブリエル塔」とか、「ファニル塔」とか 、「ティフェンヌの館」とかありますが、
外から見るとどれがどうだかさっぱりわかりません。
ヴェルサイユ宮殿の記事にも同じようなことを書いたような気がする・・・。
情けない紹介でごめんなさい。
これも上と同じことしか言えない・・・。
またまたごめんなさい。
「回廊」
修道僧たちの礼拝と瞑想の場。
柱に施された彫刻が美しい。
建物の外側からも、中庭のような所からもモン・サン・ミッシェルの頂上にそびえる修
道院が見えます。
この日はほぼ曇り。時々雨が降り出したり晴れ間が見えたりの天気でした。
風が強くなかったら、行きの景色と帰りの景色を比べその違いなども楽しみながら歩け
ただろうに、と残念でした。
帰るころには大粒の雨。
かと思うと、その後にまた晴れて、それがまた幻想的でもあったような気もします。
8年前にフランスに行った時は、華やかなヴェルサイユ宮殿やルーブル美術館のほうが
好きでした。
でも、今回再び訪れることになったとき、一番楽しみだったのはモン・サン・ミッシェ
ルでした。
思った通り期待以上に心にぐっときました。
年と共に好みが変わったんですね。
ここ何年か古いものが好きになっています。
日本家屋で育った私は、ずっとその日本式の家が嫌いでした。
結婚してから洋風の家に住んでいますが、ここ何年かは昭和の古民家みたいなところに
住みたいと思うようになっています。
これから先、その好みが加速して、竪穴式住居に住みたくなったらどうしょう・・・。
またまた、旅とは関係ない話を長々としてしまいました。
読んでくださった方、ありがとうございます。