フュッセン郊外の、のどかな村にひっそりと建つヴィース教会。
その装飾の美しさは欧州随一と讃えられています。
駐車場からしばらく歩いていくと教会が見えてきました。広い芝生の敷地の中に見えてきた教会は目立たない外観でした。
フランス、スイス、ドイツの有名な世界遺産は、すさまじいまでに絢爛豪華な外観のものばかりでした。なので、このシンプルな外観を見た時点では特に期待感はありませんでした。
扉を開けると、その小さかった期待感をいい意味で見事に裏切ってくれました。
想像を絶する美しい世界が広がっていたのです。
息をのむ美しい装飾にしばし立ち尽くしました。
何も考えられなかった時間。
スイスのザンクトガレンの大聖堂に似ているとも思いました。
これ以上のものはないだろうと思って観たザンクトガレンの大聖堂の装飾。
その時の驚きと感動を越えました。
心を奪われるってこういうことなんでしょうね。
近くで観ると、その繊細な美しさがよくわかります。
これが、何百年も前に作られ、美しいまま残っているなんて。
そのことも感動です。
主祭壇に祀られている 涙を流したという伝説を持つ奇跡のキリスト像。
傷や血が生々しく表現されており、制作当時は信者に不評だったといいます。
全てに見とれるばかり。
復活したイエス・キリストが虹の玉座に座る姿が描かれた天井絵。
背面にあるパイプオルガン。
白を基調とした淡い優しい色で統一された教会内は心が洗われるようでした。
観てきてから、何日もたったけれどどうかなー?
私の心・・・。
1757年製造のスタッコ装飾が施されたパイプオルガンは、目で見る音楽と讃えられているそうです。
歴史を感じさせる重厚な扉から出て、夢のような教会内に別れを告げました。
ヨーロッパではリードをつけずに、自由に歩いている犬をよく見かけました。
時々、ご主人さんの所に行って、しばらく離れてまた戻って・・・。
お互いを信頼してる感じがしていいですね。
ヴィース教会の周りの風景とマッチしていて、心が和みました。
あの素晴らしい教会内を観た後だから、何だか「夢の中」にいるような時間でした。
今回のヨーロッパ旅行で強く心に残ったヴィ―ス巡礼教会。
一生忘れられない感動を味わうことができました。
静かな村にあんなすごい世界遺産があるなんて。
世界は広い!!!
教会の素晴らしさを的確な言葉で表現できません。
写真を撮るのも下手で、うまくお伝えできていないと思います。
ごめんなさい。
ただ一番私らしく言うならば・・・。
ヴィース教会。「何なんだー! これは。」 でした。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。